Monday, March 20, 2006

Appendix①:脂肪乳剤は何のため?

イントラファット、イントラリポスなどの脂肪乳剤があるが、これは何のために使用するのか。

必須脂肪酸欠乏症の予防のためというのは聞いた人も多いかもしれないが、脂肪肝の予防としても脂肪乳剤は欠かせないものだということだ。余談ながら後者のことについては、今回HPNを始めるにあたって色々調べて始めて知った。IBD患者には比較的身近なTPNだが、案外知らないことが多いものだ。

適量の脂肪乳剤が投与されないていない場合、高インスリン血症となって脂肪の合成が進み、肝臓に脂肪沈着→脂肪肝とということが起こってしまう。その予防ため脂肪乳剤が必要になるという。

さらには脂肪乳剤は十分時間を掛けて投与されなければならないらしい。速い速度でいくら投与しても、全く無駄で、悪影響しかでないとのこと。
投与の目安としては、20%のものなら20~25ml/h以下(*1)が推奨されている10%のものなら当然その倍速でOK。投与速度が速過ぎると高トリグリセリド血症(要するに高脂血症)を生じるそうだ。なんと恐ろしい。 この辺のことは医師から看護師さんに伝わっていなかったりもするらしい。

P.S.
イントラファット注10%のパッケージには
[点滴速度]72分以上/200mLという記載があるよ、と看護師さんから教えてもらった。しかしこれだと明らかに早すぎる。(*2)
武田薬品、犯人はおまえかぁ!