Monday, March 20, 2006

Appendix⑥:脂肪乳剤をゆっくり落とす

Appendix⑤にて、脂肪乳剤を約40ml/hで落としていると書いたがこれにはちょっとした工夫がある。

ピーエヌツインの方の輸液ラインは15滴/1mlのものを使用しているが、脂肪乳剤を入れる方は60滴/1mlの輸液ラインを使用している。入院時は脂肪乳剤を入れるのにも15滴/1mlのものを使っていたが、これだと40ml/h(10滴/1m)という滴下速度に合わせるのは至難の業。ということで病院では「小児用の」と呼ばれている輸液ラインを使うことにした。(私がそうしたい、と言ってそうしてもらった。)
脂肪乳剤の滴下速度にそこまでシビアになる必要は無いとは思うけれど、それなりに合わせる方法があるのならそっちを採用、ということで。

脂肪乳剤は寝ている間に終了することになるけれど、輸液のラインにはポンプの圧力がかかっているため、脂肪乳剤が終了することによりラインにエアーが入る、或いはCVCへ逆血してしまう、ということは起こりません。脂肪乳剤を始めたらそれっきり、安心して放置プレイです。

問題になるとすればポンプの圧力によるピーエヌツイン→脂肪乳剤のラインへの逆流です。(ピーエヌツインの輸液が脂肪乳剤のラインの方に逆流し、脂肪乳剤が落ちない!)
脂肪乳剤がピーエヌツインのラインへと入っていく力=脂肪乳剤のラインの水圧-ピーエヌツインのラインの水圧
ということで対処としては、
①脂肪乳剤を高いところに吊るす(脂肪乳剤のラインの圧力↑)
②ピーエヌツインの滴下速度を下げる(ポンプのラインの圧力↓)
の2つの方法があります。

どちらで対処してもよいのですが、我ウサギ小屋の天井はそんなに高くないので②の方法で対処しています。いろいろ実験君をした結果、私の環境では脂肪乳剤の側注を行っている際のピーエヌツインの最大滴下速度は約135ml/hということになっています。

※ここで「約」という微妙な言葉に注目。
この限界の速度と言うのが日によって微妙に違うんですよ、これが。同じ姿勢を保っても違ってしまうので、おそらくはその日の血圧によって限界は変わってくるのではないかと。(全く自信ナシ)
血圧:Pb
ピーエヌツインのラインの水圧:Pt
脂肪乳剤のラインの水圧:Pf
とすると、
ピーエヌツインが血管中に入っていく力=Pt-Pb
血圧(Pb)は毎日若干違っていて、ピーエヌツインのラインの水圧(Pt)はポンプがこちらの指定した滴下速度とPbにより変動する、つまり、ポンプの滴下速度を一定にしておけばPb↑となるとPtも↑ということになるから・・・。